sonicwalk(ソニックウォーク)は、私たちの周りにある森や公園、庭園、街並みなどの風景の中に仮想の音オブジェを置き、その風景と音を一緒に楽しむ体験を提供するテクノロジーです。スマートフォンの衛星測位システムを使って実現しています。
体験するには、スマートフォンのWebブラウザでsonicwalkのページにアクセスし、イヤホンを着けて街を散歩します。利用者の位置や動きにより、目の前に広がる現実の風景とともに、そこに配置されている仮想の音オブジェから音や音楽が聴こえてきます。
sonicwalkは、衛星測位システムによる位置情報に基づき音や音楽が変化する音環境システムを構築する技術です。2019年から実験的な運用を開始し、既にアートイベントでの利用実績もあります。
スマートフォンで地図アプリを使うと現在地を表示することができますが、ここには多数の人工衛星から信号を受信して位置を測定する技術が使われています。この技術は衛星測位システムのひとつで、これは全地球航法衛星システム(GNSS)と呼ばれます。GNSSにはアメリカによるGPSのほか、EUのGalileoやロシアのGLONASSなどがあり、これらの信号をスマートフォンで利用することができます。
さらに2019年には、準天頂衛星システム「みちびき」が日本で運用開始されました。みちびきの導入により、これまでよりも高い精度での測位が可能になります。sonicwalkでも、この技術を導入することで実現する精密かつ繊細な音空間の体験を提供する可能性も探っていきます。
sonicwalkは、株式会社cotonと東京藝術大学古川研究室による共同開発技術です。
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